メンタルスキルそのものと言えるかどうかわからないのですが,
スイングを磨くことと並行してやって頂くと良いと思うことがあります.
同じミスを繰り返さないためにも,
あるいは,
さらにレベルアップするために,
是非やっていただくと変わってくると思うのですが,
「自分なりの言葉でラウンド前の気持ち(状態)・ラウンド中に考えておいたことをメモする」ということです.
ゴルフは『経験のゲーム』でもあるからです.
⇒似たようなシチュエーション(主にライ・風・心理状態)のとき
どういうショットが確率が高いかを選択するゲーム
具体的に言うと,例えばラウンド前なら,
例題@
「自分が何分前にコースに到着して,どういう手順で練習するときスコア(調子)が良かったか?」
例えば,1時間前について,
A:ロッカー,ストレッチ,トイレ,パット⇒打球練習,スタート直前にまたパットしてスタートホールに集合する
B:ロッカー,ストレッチ,打球練習,バンカー(練習できる場合),パットを長めにやってからスタートする
etc
いろいろなパターンがあって,ベストスコアが出たときと,
(自分にとってはじっくり練習のBパターンが良かったとか…)
・調子が悪かったとき(例えば,遅刻して練習できなかったとか,ばつが悪い思いをした等)
を比べたら,
「それだけでも『自分にとって』どういうゲームの入り方が良いかわかりますよね?」
ふだんの練習方法でも,
例えば,左に曲がるのは,いくつか要素があると思うのですが.
仮に,
@そもそも左を向いている
Aアウトサイドインでヘッドが下りる
Bフェースのローテーションが多く,インパクトでかぶる
Cシャフトがあってない…
など
これ以外にも
いろいろな要素が考えられますが,
間違っていてもいいので,
自分なりに
例えば@を疑って,
「クラブをまっすぐスタンスに並行になるように置いてみる」
と検証して,
…A〜C,D,Eといろいろ試したら,
「その試行錯誤を必ず記録に残しておくと良いです」
そうすると,
「自分はBのパターンが多いので,〜という練習ドリルをすると治りやすい」
というような傾向がわかってきます.
(間違っていてもいいので,「こうすれば自分は元に戻ってくるんだ」という信頼が大事)
なぜなら,
何も記録していなかったり,記憶していなかったりすると…
調子が悪くなったときに,
@〜Eをまた全部やり始めたり,
「解決策(選択肢@〜E)そのものを忘れる」からです.ちなみに別解ですが,
「スイングが毎回違うから治らない」とおっしゃる方もいますが,
それならば自分なりの基礎練習
・足を揃えて打つ
・ハーフスイングをする
・自分が調子が良くなると信じている練習器具を使う
等,
『決めておけば良い』と思います.
何かしなければ「ならない」というよりも,
「ボールが当たって楽しい」と思えるレベルまで下げれば良いのです.
ちなみに練習用とラウンド用の2冊のノートを作ると良いです.
些細なことでよいので,
「同伴競技者が気になった」…ならどうやって解決するか?
(例:笑って流すか,無視するか⇒自分にとってどのパターンがいいか記録しておく)
私が具体的にあった例で言いますと,
ある試合中に(19歳くらいのときに)
「同伴競技者が明らかに『スコアを2ホールで一打ずつごまかしている』
ことに気づきましたが,
その場で言うと『ラウンド中の雰囲気が悪くなるので』,
そのホールでの全ショットを記録しておいて,
アテスト時に訂正してもらったことがあります.
・「相手が本気で間違えて(勘違いして)いる」ときと
・「意図的にごまかしている」とき
(信じられないことですが今までで2回だけあった)である程度対処を変えます.
(相手のただの勘違いだと思うなら,「今のは,ダボでしたね」責めずに,やわらかく言う)
意図的にごまかしていると感じても,
基本的に自分が悪い感情でひっぱられないように気をつけながら,
メモしたら,忘れるようにして,
アテストの際に
「たぶん,勘違いだと思いますが(たとえ悪質な場合でも)…」くらいのやわらかいテンションで訂正してもらばよいと思います.
(アテストで他の同伴競技者と競技委員のいる前でごねることは無理ですから…)
ちなみに,70台でまわる頃には,
将棋のように
自分の打った全ショットと,マーカーの打った全ショットは
後からでもメモせずに言えるようになっていると思います.
※記憶力が良いとか悪いとかの問題ではなくて,
真剣にプレーを考えて「ショットに意図があるから」です.
もし,全ショット振り返ることができないなら,
「どういう意図でショットを打ったか?」
あるいは
「DR⇒3W⇒AW⇒2パット:パー」
「4w⇒UT⇒8I⇒SW⇒2パット:ボギー」
のように,
何のクラブをどこで使ったかを記録しておくと良いと思います.
メモは様々な場面で応用がきくので,
(苦手なクラブ・使ってはいけない状況があることを知る・苦手な距離を知ることができる)
「1ラウンドの全ショット」を記憶するか
「スコアカードにメモする」ところから始めてください.
ゴルフの内容が必ず,変わってきます.