いわゆる「自分の(快適領域)コンフォートゾーン※」がずれます.
(※良いにせよ悪いにせよ,安心できるレベルのこと.
例:その領域が平均スコア80だとすると,
90だと不快だし,70でも落ち着かないとされる)
スポーツ心理学の話題でよく出てくる話です.
(苫米地さんの本が好きな人だと分かると思いますが,
最初に「ずらす」ありきですけど)
今回,私はもう少し具体的な話をしてみようと思います.
「ハンディキャップによって
大たたきしたスタートホールの解釈」
が違うということ
を一例に挙げます.
まず,ゴルフを始めた頃に
最初は100が切れなくて,
初めて99が出ると,
とても嬉しくなります
(※あくまでも100に壁が存在するとして
…「そこに壁そのものが存在しない人もいる」)
でも,やがて,
「いつも100が切れるようになってくる」と
同じように嬉しいとは思いません.
(ただし,あくまでもスコアが良いと楽しいと仮定した場合です)
さらに,
「70台がどうしても出したい」とします,
ある時にこの壁を破ると,
何回も70台で回れるようになります.
(パターンが未知から既知に変わるからです)
しかし,それが「快適領域」になると
今度は,
『70台が出ても大して嬉しいと思えず』,
逆に80打つと気分が悪くなるようになります.
(あきらかにスコアの「快適領域」がずれてきたわけです)
そういう人は次は,
さらにベストスコア,
パープレーとかアンダー,
60台出さないと楽しくなくなってくるわけです.
もっというと,
「いいスコア出しても勝てなきゃ同じ」となってくるわけです.
ストイックですね.
(段々とプロ的な思考になっていきますね)
つまり基本的には上限がありません.
だから,おもしろいゲームなのですね.
でも,
「それだけ(スコアのアップだけが目的)だと
ほとんどのラウンドが楽しくなくなるわけです」.
楽しみの質が変化していきます.
話を元に戻すと,
この
「自分にとって当たり前感覚」
というのがまず大事です.
実はレベルに関わらず,無意識的に存在しています.
例えば,100切りが目標の人がスタートホールを
仮に
「+4」で発進した瞬間に諦めてしやすいのは,
↓
↓
「+4」だと,
ハーフ50まで残り8ホールで割って
・・・「わぁもう無理だ,今日は100アップだ」
と考えてしまいやすい傾向にあると思います.
『私は実際によくインタビューする』からです(笑)
もしくは,
あいつに「縦」が負ける(笑)
かもしれませんけどネ.
けれど,
もし「+4」でスタートしてしまったのが,
ハンディ3以下のいわゆる上級者だったら
どう考えるでしょうか?
おそらく100を打つとは,
あるいは90を打つとも思っていません.
「その時点で全く考えないと思います」
「パーを続けていって2個くらいバーディくるかも…」
のように考えているか?
「全部取り戻してやろう」と思うか?
もしくは,
少なくとも+4のことは忘れようとするでしょう.
(忘れることがいいと一般にされていますが
「個人差が私はあると思っているので,
本来は個別ケースで考えたいです」)
なぜなら,
普段の目標が100を切るくらいの思考の人は,
ハーフを+4で発進した場合,
(〇:バーディ,−:パー
△:ボギー,□:ダボと表記)
+4,□□□△△△+3△:53(+17)
位のイメージが浮かびませんか?
出だしがボギーだったらとか…
あるいは,もっとズルズルいくかもしれません.
なぜなら,
「それが当たり前だ」
と無意識的に考えてしまっているからです.
↓
だから1ホール目で
『今日がもう終わってしまった』と声に出して言う人もいます
あるいは,逆にそこから調子よくパーが続いて,
+4−−−と来ると,
「+4」で帳尻合わせて,ズルズルと来ちゃったりしませんか?
逆に30台が「当たり前」というようになってくる人は,
(A)ハーフでパー36として
−−−△−△〇−−37
△△△−−△−−〇39
△−−−〇−−〇−35
というスコアカードを当たり前に,
「いつも書いているので」
(B)
仮にスタートホールが+4でも
+4−−△−△〇−−41
+4△△−−△−−〇42
+4−−−〇−−〇−38
くらいでラウンドできてしまいます.
ちなみに(B)のスコアカードは,
(A)の1番ホールを「+4」に書き換えただけです.
前半で2オーバーくらいなら,
後半のプレー次第では,
パープレーまで戻るかもしれません.
PGAツアーで今田竜二選手が
ダボ,ダボスタートで
Today「66」とか普通に戻していますから
(素晴らしいですね!)
つまり「100切り」が自分の現時点でのレベルだとすると,
(快適領域だとすると)
+4からは「バーディーとかパーが絶対必要で」
『(取り戻したことがないのに)取り戻さないといけない』
と思っているのから,
「今日の調子では無理だな」(と思い)
だから「無理だと諦めてしまう」のです.
この領域を超えるということが
ハンディが減るということです.
そう変化したとき,
あなたは,
その現象(=ある特定の1ホールの大たたき)を
「そんなにたいしたことじゃない」
と間違いなく思えるようになってくるし,
(少なくともその1ホールだけで
自分が下手になったとは思わない)
そもそも+4打ちそうな
前の段階で+3か+2で切れるゲームプランに変更してきます.
このあたりは,
ショットのよしあしそのもの
だけじゃないわけです.
要するに,
同じ現象でも
「いつものスコアカードのレベルがあるから」
戻ってくると(自然に)思えるし,
「流れを切れる」から
上級者なのです.
(そのために微細な技術があるわけです)
では,
どうすればいいかというと,
私が提案する方法は,
まず,
△△△△△△△△△:45(+9)
のゴルフが何回もできるようにすることです.
「ボギーフォーマット」を作ってしまうことです.
「考えれば」
必要な技術と
コースマネジメントは
分かってきます.
「それがいつもの状態になれば」
同様に「+4」発進にスライドさせて,
+4△△△△△△△△:48(+12)
全く,
あきらめる必要がありませんし.
+4□□□と来ても
残り5ホールを△△△△△を目指せば,
そのハーフで達成できなくても,
△を
△△に
△△△を
△△△△△に
積み上げていく力
(少なくとも,少しでも粘ろうとする力)
が大事だと思います.
それがやがて
−−−へとなり
−−−−△−〇−−36のように
なっていきます.
大たたきした次のホールから取り返しに行く
のではなくて,
まず
「1ホールごと仕切りなおせばよいのです」
全力でボギーを取る,っていうのは
かなり大事だと思います.

にほんブログ村

ランキングに参加してみましたので,
応援よろしくお願いします.
順位があがってきたので,やる気になってきました.
クリックしていただくと「1票」が入る仕組みです.
お読み頂きありがとうございました.
【関連する記事】
- 「意識」のコントロールで全てが決まる。
- ドライバーとアイアンのスイングは違うのか?
- 練習の効果を飛躍的に高める「常に☆☆思考 」
- シャンクやスライスを治す効果的な視点(精神的な意味における)
- 同伴競技者の動きと一言に対する対処
- 練習はボールを打つ前に始まります。
- 態度を意識的にコントロールすること
- センスのある人 (の為の断片的メモ)
- 決めてから打つ
- コンペの前日、不安なときは…
- コントロールできることだけを意識する
- スコア(成果)と人格を切離しながら、成果を出すために懸命に打ち込むこと。
- 前の人がミスすると同じようなミスをする人へ
- 素振りは成功体験を積むために
- 練習の前の準備〜目的の明確化〜