競技ゴルファーを目指していても,
初めの頃は,
1日競技か2日競技くらいしかありませんが,
自分の競技に参加するレベルが上がってくると,
3日間とか4日間の長丁場になってきます.
その期間はゴルフ場の近くにホテルをとって,
ゴルフ場とホテルを往復するみたいな生活になります.
(ご飯とか温泉に行ったり・マッサージを受ける人もいます)
そういう競技期間中の1日目が終わったあとには,
選手は何をしているかというと,
当然,課題の修正(ショット編)・パッティング・
アプローチとコースに残って練習しています.
私も仲のよい仲間のゴルファーとラウンド後に,
パッティングの修正をお互いにしたりしています.
その合間に,
「多くの人が電話をしているんですね」
ゴルフは個人競技なのですが,
コーチや先生
あるいはスポンサーさんがあって競技を続けていくことができるという
面があります.
正直言って,スコアが悪かったときなど
お話したくないときもありますが,
そういうわけにはいかないこともあります.
(ここで話しやすい人と話しにくい人がいますよね)
ここで今日のお話は
「ゴルフという競技において意味のある励まし・コーチング」
って何だろう?
ということを考えてみたいです.
極端な2タイプを考えてみました.
(私自身にもいろいろなタイプのコーチがいらっしゃいました)
Aタイプ:
(私にとって)
話しても無駄だと思うのは,「悪いスコアだったときに」ただ
その人の感情的に怒り(自分の期待を投影している),
具体的に指示も作戦もないまま,
「そんなスコアなら,もう帰ってくるな」という人
⇒私にも経験がありますが,
プレーしているのは私自身の問題なので,
こういう人に電話するのは
「無駄だけど報告する」みたいな感じになってしまいます.
※私自身はこういう人を自分のコーチとして
全く認めていなかったので,
「毎日ノートで日記を提出させられていたのですが,感情を全く込めずに書き続けました」
(心理状態に興味のある人間なら,その内容を読んだだけで「心を込めていないことがわかる」
はずだけど,その人は結局表面的に従っているという事実しか見えていないので,
無意味な関係を続けた)
※私が,ゴルフの先生に一番教えられたことは
『信頼関係のないティーチングは無意味だ』
ということです.
当たり前ですが,
「同じ内容を言っていても,フィルターがかかる以上,
話が届く人と届かない人」
が存在します.
(⇒つまり,このブログの内容も全員に理解されるとは全く思っていません)
世の中には技術だけが優れていて,人間性がどうしようもない
人でも習う価値はあるというけれど,
結局,関係が続いていかないというのを見てきました.
(しかし,技術が本当に優れている場合は,それを自分が認めることは大事)
Bタイプ:
一方できちんとしたコーチは,
「スコアよりも内容についてきちんと
『どういう対処をしていくか?』を一緒に考えて,
修正点を見出し,明日につなげようと
励まし続けることができる」
未来を見続けて,一緒に考えてくれる
コーチだと思います.
ジュニアでよくあるのですが,
「親が厳しすぎるあまり,親の顔色をうかがいながらプレーをする子は」
やがて,競技を続ける意味を問う場面に来たときに
「すべて無駄だったと思い,やめてしまう」かもしれません.
※他にやりたいことができたとか,どうしても続けられなくなったとか,
やめたほうが本人のためなときもあるけれど,
「基本的にゴルフは面白いゲーム」なのだから,
やりたくなったらまた戻ってくれば良いよ,というスタンスで接したいです.
あくまでも極論ですが・・・
甘やかすのがいいとか,厳しいのがいいというわけではなくて,
自分で「どういうゴルファーになりたいのか?」
という目標設定ができて,
プレーヤーに競技に集中させることができて
且つ自発的に取り組めるように
誰かのためでなく,自分のために
「競技の意味を見出す」ことをサポートすること.
あるいは意味なんてなくたって,
「俺にはこれがすっげー,面白いんだ」
って言ってもらえるコーチングを私は考えていきます.
ただし,今ならわかります
Aタイプの人も,すごく私のことを気にかけてくださっていたわけです.
ただ,その表現方法が合う・合わないの問題なんだということに.
(つまり,この場合,プレーヤとコーチの関係は解消するのが望ましいという結論です)
今では,
私も自分がプレーするよりも
普段一緒にゴルフをしている人が試合に行ったりしているときは,
自分のことよりもドキドキします.
自分から電話したほうが良いのか,
あるいは電話してほしくないタイプの人なのか見極めて
お付き合いしていかないと「自己満足」になっちゃうと自戒しています.