ファーストパットでよく残る距離である6m前後と
(パーオンしたときやアプローチを打った後のカップまでの平均距離)
セカンドパットで残る50cmから1.5mを高確率で沈めるための,
練習ドリルを紹介します.
かなり基礎的な練習なのですが,
「繰り返し反復した人」と「やったことがない人」で
かなり差が出ます.
ストロークをする姿に初心者と上級者で見分けがつくようになると思います.
(1)タッチを磨くドリル(6mドリル:Aパターン)

写真のように
まず,カップを越えて50cm
(デイブ・ペルツの「パッティング科学」によれば43cm)
のところにパターカバー(写真の青い物体)やコインなどを置きます.
次にボールを1m,2m,3m,4m,5m,6mと置きます.
1mのボールから
「ストロークのテンポを変えずにパターのふり幅を少しずつ大きくしながら」
順番に1,2,3m…とボールを転がしていきます.
ボールの距離感は
「インパクトの強弱ではなく,ふり幅の長短(ストロークの幅)でボールの転がりをコントロールしてください」
このときの目標は必ずしもカップに入ること ではなく,
「ストロークのテンポをそろえる(パンチを入れない)」
と
「目標物(カップを越えて50cm)でとまるスピードでボールを順番に転がす」ことです.
これを,上り,下り,フック,スライス とラインを変えながら繰り返し行ってください.
すべてのラインとボールで50cmオーバーで打つのはやっていただくと分かりますが
…結構難しいです.
(2)50cm,1m,1.5m,2mのサークルドリル

図のようにカップを中心に円を描くようにボールを並べます.
はじめは半径50cmくらいから始めてください.
これを順番に「連続して沈めていきます」.
ボールを6球または8球程度を1セットとして,
連続して
3〜5セット入ったら,
次は1mにして,
3〜5セット,
次に1.5mにして
3〜5セット…
と非常に地味ですが繰り返してください.
このドリルのポイントは
「1mくらいのラインでも真ん中に漠然の打つだけでは入らない※」
「適切なタッチ」
「フェース面の安定」
が必要だということを体感して,継続して練習をし続けることです.
(※)
例えば,同じ1mのスライスラインでも傾斜と自分の意図するスピードによって
「カップの真ん中を狙う」
「カップの左端を狙う」
「カップの左端へボールを半分はずして狙う」
「カップからボール1個分左にはずして狙う」
…
細かく言えば切りがありませんが,
(同じラインでも人によってボールの曲がり方が変わるのは,インパクト時のフェースの向きやボールの転がるスピードが影響するからです)
「機械的に繰り返しながら,ボールの切れ方を体(脳)でつかむ」
ということを意識して練習してください.
100%入るようになることはありませんが
(練習で1mが100回入っていても,試合で外れることは誰でもあるので…)
それでも確率をかなりあげることができます.