ラウンド後のメンタルトレーニング,
今回は特にイメージトレーニングを「ラウンド終了後」
に行うことについて紹介したいと思います.
ん?
イメージトレーニングってラウンドの前やショットの前に行うものじゃないの?
と思ったかもしれません.
それもイメージトレーニングです
実はラウンド後にやるイメージトレーニングもあるのです.
市村操一(この本を書いた当時;筑波大学名誉教授;スポーツ心理学専攻)さんの著作
「読むだけで10打縮まる ゴルフ思考術」のp.44に
「良いショットを記録するカード」という項目があります.
要するに良いショットのみをスコアカードに記録し,悪いショットは無視するということです.
たまに「OBの数」や「3パット」とスコアカードに書いている方を見かけます…
はっきり言いましょう.
「それはやめたほうが良いです」
もちろん後でそれを他の人に報告して楽しむ(?)ということもできるのですが,
それは,
「失敗する自分のイメージを強化することになります」
これは「読むだけで10打縮まる ゴルフ思考術」のp.45に書いてあることなのですが,
市村さんは
「一般にわれわれは悪いところを思い出し,反省し,次の練習の糧にするというやり方になじんできた.しかし,悪いところにこだわる結果,その悪いイメージが深くしみこんでいってしまうこともある」と述べています.
実際に私は,スコアカードにスコアやだけでなく,フェアウェイキープ,サンドセーブ率などをつけていますが(アニカ・ソレンスタムの影響です),
それ以外に,
ドライバーがナイスショットしたとき
→「Dr」
難しいセカンドパットをねじこんだとき
→「2P」
等と書いています.
そしてラウンド終了後に,
ロッカールームや車の中で一人で
「その良かったショットの記録のみ」を頭の中でプレーバックします.
これがラウンド後のイメージトレーニングです.
これによって,自分のプレーに対して自信を持てるようになります.
実際に私は大学4年(ゴルフを始めて4年目)の
シーズン前からこの方法をほぼ毎回行うようにした結果,
安定して70台が出るようになりました.
(「70台は決してまぐれではない」という感覚を自分のものする」ということです)
もちろん技術が上達したという要因もあるのですが,
以前よりも確実に自信が持てるようになったからだと思います.
それ以外にもこのイメージトレーニングを練習場で行うこともできます.
それは「ナイスショットときにはそのイメージを大事にし,逆にミスしたら忘れる」というやり方です.
暇を見つけて,繰り返し何度もイメージトレーニングを行うことが重要なのです.
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